土浦中国語 三月第二週

313

 

今日は、出来事紹介をしてから、教科書を使って勉強。「1年生のコミュニケーション中国語」の後半部分を勉強しました。4月もこの教科書の最後の方を勉強して、5月からは「2年生のコミュニケーション中国語」に入る予定です。

 

 

Aさん

さて、先週沖縄に行くと言っておられたAさんです。

Shàng gè xīngqí wǒ hé jiārén qù chōngshéng le.

上个星期我和家人去冲绳了。

Zhēn kěxí tiānqì bù tàihǎo.

真可惜天气不太好。

Chōngshéng cài hàochī, rénmen rèqíng.

绳菜好吃、人们热情。

Kāixīn de qù lǚxíng le.

开心地去旅行了。

 

<訳>

先週家族と一緒に、沖縄に行きました。とても惜しいことに、天気はあまり良くなかった。でも、料理はおいしく、人々も親切だ。楽しく旅行しました。

 

可惜 kěxí: 惜しい、残念だ

热情 rèqíng: 心がこもっている、親切だ、情熱、意欲

开心 kāixīn: 愉快だ、楽しい

「开心地(kāixīn de)」は、旅行にでかけた様子を表現しており、「去旅行」を修飾している(連用修飾)。「地」の発音は”dì”ではなく、名詞を修飾する場合の「~的 de」(連体修飾)と同じ発音の”de”である。

 

 

Bさん

Bさんは、民謡の名取になられたそうです。「名取」とは、「芸道において一定の技能を修得して師匠より芸名を許されること、許された人」とwikiにありました。

Wǒ èr yuè huòdéle míngē de yǎhào hé gōngláojiǎng.

我二月获得了民歌的雅号和功劳奖。

Yǎhào shì “Xīnxiù”.

雅号是心秀

Gōngláo jiǎng shì “Yībān cáituán fǎrén Rìběn jiāxiāng míngē xiéhuì” de.

劳奖是一般财団法人日本家乡民歌协会的。

 

<訳>

二月に民謡の名取になり、功労賞も頂きました。名取名は「心秀」です。功労賞は「一般財団法人日本郷土民謡協会」から頂きました。

 

Bさんは、とても極めておられますね。

 

日本語の「名取」は、辞書では、「袭用艺名 xíyòng yìmíng」とありました。「袭用」とは、「そのまま受け継いでもちいる、踏襲する」という意味で、「受け継がれた芸名」のような意味になり、辞書にある「袭用艺名」は適切ではないかもしれません。

 

Bさんは、「雅号 yǎhào」とされています。日本語で「雅号」とは、「文人・画家・書家などが、本名以外につける風雅な名のこと」ですが、「本来、自ら勝手に名乗るものではあるが、今日の習い事等においては、師匠につけてもらう、師匠から一字をもらう、技術段階(段位等)によって決まった字を用いる――といった制約がある場合もある。(wiki)」とあり、「雅号」のほうがより適切でしょう。

 

 

Cさん

食べ過ぎには注意

Shàngzhōu wǒ qīzi kàndàole bàozhǐlǐ jiāzhe de guǎnggào dān.

上周我妻子看到了报纸里夹着的广告单。

Nàli yǒu zhà de diǎnxīn de yōuhuìquàn.

那里有炸的点心的优惠券。

Wǒmen yòng yōuhuìquàn mǎile shí ge diǎnxīn.

们用优惠券买了十个点心。

Wǒmen zhēn chībǎo le, méi chīwán.

们真吃饱了,没吃完。

 

<訳>

先週妻が新聞に挟み込みのチラシをみつけました。そこには、揚げ菓子(ドーナツ)のクーポン券がありました。そのクーポン券でドーナツを10個買いました。ほんとうにお腹いっぱいなり、食べきれませんでした。

 

新聞に挟み込まれた広告をどのように表現するのか難しいです。「夹着 jiāzhe」は、「夹 jiā」(はさむ、二つの間にある)に、持続のアスペクト助詞の「着」(~している)がついている。「报纸里夹着」で「新聞紙の中に挟まれている」となる。

 

优惠 yōuhuì」は、「特恵の、優遇した」と言う意味で、「优惠券 yōuhuìquàn」は、「クーポン券」。

 

「炸的点心」は、「ドーナツ」を先生が中国語にされたもの(「揚げ菓子」ということか)。辞書で引くと、「油炸面圈 yóuzhámiànquān、面包圈 miànbāoquān、甜甜圈 tiántiánquān」などとある。揚げたパンのようなものと考えても良いのかな。

 

「炸的 zhà de チャーダ」という音を聴いて、沖縄の「サーターアンダーギー」も、中国語の「炸的」と関係があるのかと思った(「チャーダ」と「サーダー、サーター」が似ている)けれど、違っていました。沖縄の首里方言で、「サーターは砂糖、アンダーギーはアンダ(油)+アギ(揚げ)+語尾を伸ばすことで [油で揚げたもの] という意味。(wiki)」だそうです。

 

「吃饱」は、「食べた結果、腹一杯」という意味で、結果補語の表現。「吃饱了」は、「吃好了」でもよい。「没吃完」も結果補語で、「食べ終わらなかった」。

 

ちなみに、この「优惠券」は、ミスタードーナツの広告にあったそうで、ミスタードーナツは中国本土では「美仕唐纳滋 Měishì tángnàzī」と言うらしい。ミスタードーナツへ行くと、ドーナツの種類ごとに名前がつけられているが、中国語でもすべてのドーナツに固有名詞が付けられていて、ドーナツを時々でも食べていないと、とてもなんのことやらわからないだろう。例えば、「オールドファッション」は、「欧菲香 ōu fěi xiāng」、「ポン・デ・リング」は、「芬迪 fēn dí líng」、「フレンチクーラー」は、「法兰可罗 fǎ lán kě luó」。

 

 

Dさん

筑波山に詳しいDさんの話。

筑波神社の入り口に「御神橋」という屋根付きの小さな橋があります。徳川三代将軍家光により寄進されたもので、普段は通れませんが、年に3回一般参拝者が通ることができるのだそうです。現在修復工事中で、景観的にも参拝者に迷惑をかけているところから、おことわりの看板が設置されているのだそうです。中国人観光客も多いのか、中国語でも書かれているそうです。

 

f:id:denggao:20190313175238j:plain f:id:denggao:20190313175358j:plain 

https://www.travel.co.jp/guide/article/529/    http://www.mt-tsukuba.com/?p=2882

 

 

看板には、

  Gěi nín tiān máfanle, shízài duìbùqǐ.

给您添麻烦了,实在对不起。·····」

で始まる、中国語が書かれているらしい。ちょっと聴いた感じでは、日本的な曖昧な表現になっているようで、もう少し具体的な内容があると良いなあと感じました。

 

いままで、筑波山神社に出かけたとき、この橋は迂回して、横を通って、石の階段のところまで歩いていたと記憶している。あまり気に留めていなかった橋だけど、歴史と由緒のある橋だということを知りました。

 

 

***********

 

後半は、教科書「コミュニケーション中国語」の第11課を勉強しました。

1.前置詞「给」「(人に)~してくれる、~してあげる」 の使い方

2.「是」が省略できる場合ーー述語が番号、曜日、年月日、年齢などの場合

3.「去/「来 lái+ 動詞ーーー「~しに行く / ~しに来る」

4.電話番号の言い方

 

 

3月の教室はおわり、次回は4月3日になります。新年度が始まります。