十二月第二週

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「会話(huìhuà)をしましょうか。」で始まりましたが、なかなか会話は難しい。最近の様子と宿題を発表しました。宿題は、「前置詞「从 cóng」と「到 dào」を使って、距離・場所を示す表現と時間を示す表現とを作文してくる。」でした。

 

 

Aさん

先週お休みだったAさんは、スキーに行かれたようです。

 

上周从星期一到星期三,三天,我去志贺高原参加滑雪训练会。

Shàng zhōu cóng xīngqí yī dào xīngqí sān, sān tiān, wǒ qù zhìhè gāoyuán cānjiā huáxuě xùnliàn huì.

可惜的是、雪少、所以最后一天日程取消了。

Kěxí de shì, xuě shǎo, suǒyǐ zuìhòu yì tiān rìchéng qǔxiāo le.

我的老师八十四岁,但,他是专家怎么教也很精通。

Wǒ de lǎoshī bāshísì suì, dàn, tā shì zhuānjiā zěnme jiào yě hěn jīngtōng.

说「你比以前进步了」。我很高兴。

Tā shuō `Nǐ bǐ yǐqián jìnbù le'. Wǒ hěn gāoxìng.

 

<訳>

先週月曜日から水曜日まで三日間、志賀高原にでかけ、スキー研修に参加しました。残念ながら、雪が少なく、最後の日は研修がありませんでした。私の先生は84歳ですが、スキーの専門家で教授法にもとても詳しいです。彼は「あたなは以前より上達してきましたね」と言ってくれました。とてもうれしい。

 

可惜的是 kěxí de shì : 残念なことに

「可惜」だけでも同じことを表現できるようにも思いますが、この言い方は面白いとおもいました。

最初にこの部分で、「不幸的是 bùxìng de shì : 残念ながら」をAさんが使われました。「可惜的是」よりも程度が強い表現のようで、先生はこの言葉をAさんが話したとき、骨折でもしたのかと思われたそうです。「遗憾的是 yíhàn de shì: 残念ながら、怨(うら)むらくは」と言う表現もあり、ちょっとニュアンスが違うようですが、これも残念な程度がちょっと高そうです。意味は違いますが、これらとすこし似た表現で、「多的是 duōdeshì」、「有的是 yǒudeshì」が在ります。これは動詞として「たくさんある。いくらでもある。」の意味のようです。

 

我的老师八十四岁 ——> 年齢を言うときは、動詞「是」は不要です 

怎么教 zěnme jiào : 教え方 ——> 「教法 jiào fǎ (教授法)」でもよいそうです。「教学方法 jiàoxué fāngfǎ」を短くしたものかな。

比以前 bǐ yǐqián : 前よりも、以前に比べて

 

最後の二つの文章「他~ ~高兴」は、因果関係(「誉められたので、うれしかった」)を簡潔に表していますが、前の文章の最初に「因 yīnwèi」を、後の文章の最初に「所以 suǒyǐ」を付けてもよい。そうすると因果関係(~なので、~だ)がはっきりする。上から二つ目の文章「雪少、所以~」にも、同様な関係が見られる。

 

 

 

Bさん

时常去健身房运动。

Wǒ shícháng qù jiànshēnfáng yùndòng.

从我家到那儿大概骑自行车去。

Cóng wǒjiā dào nàr dàgài qí zìxíngchē qù. 

前几天从下午两点到四点我也锻炼了。

Qián jǐ tiān cóng xiàwǔ liǎng diǎn dào sì diǎn wǒ yě duànliàn le.

 

<訳>

時々トレーニングジムにいきます。家から底まで大抵自転車で出かけます。先日も午後2時から4時まで運動しました。

 

「大概 dàgài」について : ここでは「一般 yībān (普通)」と言い換えると良いでしょうとのことです。「大概」は「おおよそ」という感じで、程度や推量を表す時に使う雰囲気なのでしょうか。回数や頻度を表すには適切ではないのかもしれません。もし、「いつも」なら「常時 chángshí」を使います。

 

骑自行车去」は、最初は「骑自行车出去」と後の動詞を「出去」とされていましたが(「自転車に乗って、出かけた」という意味で書いたのでしょう)、「去」だけになりました。中国語では、二つの動詞をつかって、前の動詞が、後の動詞の動作を説明するのに使われることがあって、「自転車で行く」というのは「骑自行车去」と使うのだろうと思いました。

 

「前几天 qián jǐ tiān」は「数日前」という意味です。

時刻を言うとき、「二時」の時だけは「èr diǎn」ではなく、「两点 liǎng diǎn」です。

 

 

 

Cさん

昨天我从九点到十二点学习了汉语三个小时。

Zuótiān wǒ cóng jiǔ diǎn dào shí'èr diǎn xuéxíle hànyǔ sān gè xiǎoshí.

从土浦站到我家走,要三十分钟。

Cóng tǔpǔ zhàn dào wǒjiā zǒu, yào sānshí fēnzhōng.

 

<訳>

昨日、9時から12時まで三時間中国語を勉強しました。

土浦駅から家まで歩いて30分かかります。

 

時刻を表す「从九点到十二点」は動詞のまえに、時間の長さを表す「三个小时」は動詞の後におきます。

この文章は、「了」が書かれていて(「学习了」の部分)、過去のことを述べていると思えるので、「昨天」などの何時のことかを示す言葉があった方が、落ち着きがよい文章ということのようだ。

この文章は「汉语」が目的語になっており、動詞+時間+目的語の語順「学习了三个小时汉语」でも良いとのこと。この場合、「学习了三个小时汉语」と「学习了三个小时汉语了」のように、最後に語気助詞の「了」を付けないときと、付けたときとで、どちらがしっくりと来るのだろうかと疑問がわいた。

 

二番目の文章で、「走」は「歩く」ことを示しているが、「走路 zǒulù」としてもよい。より明確に「道を歩く」というイメージがはっきりするのかもしれないなあ。「30分かかる」と言うことなので、「要」を使う。

 

 

Dさん

我从大上周星期五到上周星期五一周痛苦了。

Wǒ cóng dà shàng zhōu xīngqíwǔ dào shàng zhōu xīngqíwǔ yì zhōu tòngkǔ le.

可是、没问题。

Kěshì, méi wèntí.

对不起、让您担心了。

Duìbùqǐ, ràng nín dānxīn le.

 

 

<訳>

先々週の金曜日から先週の金曜日までの一週間、辛かったです。でも問題なかったです。皆さんにご心配かけて、すみません。

 

Dさんは、検査で病気かもしれないとの診断を受けたので、精密検査が終わるまで心配だったそうです。問題なくて良かった。

 大上周 : 先々週、 上周  : 先週

ràng」は使役(~に~させる)を表す動詞として働いています。「让您担心了。」には、「我」が頭に省略されており、連動文(兼語文)になっている。「让」の目的語である「您」が、「担心了」の主語になっている構造です。

 

 

 

Eさん

从二十二点到六点就寝。

Cóng èrshí'èr diǎn dào liù diǎn jiùqǐn.

从我家到这里要三十分(钟)。

Cóng wǒjiā dào zhèlǐ yào sānshí fēn (zhōng).

 

<訳>

22時から6時まで睡ります。我が家からここまで30分です。

 

「睡る」あるいは「寝る」というとき、「10時に寝る」あるいは「8時間睡る」など、特定の時刻でも、時間をいうときでも「就寝 jiùqǐn」あるいは「睡覚shuì jué」をつかえば良いそうです。

「三十分钟」は、「三十分」だけでも良いそうです。

 

「Eさんは8時間も寝られるなんて、良いね」、という話しがでましたが、実際は、

「如果这样那当然好、但我做不到。」

Rúguǒ zhèyàng nà dāngrán hǎo, dàn wǒ zuò bù dào.

 

<訳>もしこうだったら、もちろんすばらしいけど、そうはできません。

とのことでした。

 

この文章は先生が書かれたのですが、こんな文章とても思いつかないですね。

「如果 rúguǒ」は、「もし~ならば」

「但 dàn」は、「ただ、しかし」

 

ここで「那」は、どのような働きをしているのかと疑問に思いました。「这样」は「このような」という意味です。「そのような」というなら「那样」というべきであろうから、「这样那」と繋がるのではなく、「如果这样」までで区切りで、「こうだったら(8時間睡られたら)」となり、「那当然好」が主語(那)+副詞(当然)+形容詞(好)に成っていて、「当然好」の述部に対して、「那」が主部になっているのではないかと思う。ネットの辞書には「当然が述語になる場合,主語は多く’‘である.」と書かれていたので、おそらく主語と考えてよいのでしょう。

 

「做不到」では、「到」はおそらく結果補語であり、不を挿入してその否定の形で可能形(可能補語)として働いているのだろう。「做到 zuò dào」は、「実行する、やり遂げる」と言う意味で、「做不到」は、「できない、やり遂げられない」という意味になる。

 

 

 

その後、教科書をすこし勉強しました。

助動詞「可以 kěyǐ」、「能 néng」、「会 huì」について勉強(「一年生のコミュニケーション」49ページ)。

例えば、例文以外で、「正月は休めますか?」は、「新年能休息吗? Xīnnián néng xiūxí ma?」となり「能」を使う。「彼女はピアノが弾けます。」なら、「会」をつかって、「她会弹钢琴。 Tā huì dàn gāngqín.」となります。

 

ちなみに、楽器がでてきたので、関連したものを・・・・

 ピアノを弾く  —————— 弹钢琴 dàn gāngqín

 ギターを弾く  —————— 弹吉他 dàn jítā

 バイオリンを弾く  ——— 拉小提琴 lā xiǎotíqín

 トランペットを吹く ——— 吹小号 chuī xiǎohào

「小提琴 xiǎotíqín」(バイオリン)があれば、「中提琴」と「大提琴」もあって、それぞれ「ビオラ」と「チェロ」のことである。また、「小号 xiǎohào」が「トランペット」なら、「大号 dàhào」は「チューバ」、でも「中号」に相当する楽器は見つけられなかった。

 

 

 

次回(来年一月第二週の9日)までの宿題

「一年生のコミュニケーション」49ページ、助動詞「可以 kěyǐ」、「能 néng」、「会 huì」を使って、文章を作ってくる。